身体を洗い湯に浸かる

2019年5月27日(月)訪問

 

 昭和ノスタルジーのイコンとしての銭湯、素敵な設備が整った昨今流行りのデザイナーズ銭湯。それらももちろん大好きですが、普段使いの銭湯とでも言えばいいんでしょうか。一日の疲れと汚れを落とし、大きな湯船でリラックスする日常的な空間としてのごくごく普通の銭湯にほっとしません? 新宿区早稲田鶴巻町にある「鶴巻湯」さんはそんな身近なお風呂屋さんです。

 東西線早稲田駅から徒歩3~4分ほど、住宅と町工場が混在する早稲田鶴巻町にあるマンション銭湯が「鶴巻湯」さん。マンションの1階が銭湯とコインランドリーになっており、暖簾をくぐってすぐ左手がフロント、その左奥が男湯、右奥が女湯の入り口になっています。靴箱のキーも脱衣所のロッカーキーも来湯者が個人管理するシステム。脱衣所はそんなに広くはないです。

 洗い場は比較的新しい感じで清潔。壁はタイル張りで特に壁画らしい絵はなしです。カランは全部で18席分、うち1席がなぜか左右をパネルで目隠しされた特別席(?)。特別席の左側にはシャワーブースが2つあります。浴槽は大きく2つに仕切られていますが、仕切りの下の方が繋がっており、お湯は全部一緒です。左側が普通の湯と下から泡が出てくる気泡湯、右側がマッサージ付きの座風呂(2人分)になっています。このマッサージ風呂の水流の角度が個人的にはぴったりで、気持ちいい箇所をグイグイ刺激してくれます。湯温は45度くらいでちょっと熱めでしょうか。サウナはありません。洗面器はケロリンタイプの文字なし、風呂椅子は大きめの座位置が高いタイプで使いやすいです。どちらもカランの前にはじめから設置済みで、使った後は洗面器を裏返して水分を切っておくのがマナーかと。

 特筆すべき設備はないし、サウナもないけれど、訪問時は常時7~8人の入浴者がいてそこそこ繁昌している模様。皆さん、シャンプーや石鹸をたっぷり泡立てて頭や身体をゴシゴシ洗い、鏡に顔を近づけてていねいにヒゲを当たっています。どこかストイックさも感じるその光景は、地道な生活者の実直な営みというものを感じさせてくれます。さっぱりした後は、湯船でゆったり足を伸ばしてホッと一息。日常の至福がそこにあります。客層は20代から80代まで満遍なく、メインは60代かな?

 

#鶴巻湯 #東京都 #新宿区 #早稲田鶴巻町

 

◎鶴巻湯(つるまきゆ)

住所○東京都新宿区早稲田鶴巻町533

営業時間○15時~23時

定休日○毎週火・土曜日

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新宿区早稲田鶴巻町の「鶴巻湯」さん。5月24日(金)撮影。